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特集:語られなかった言葉を聴く
We231号(2021年4/5月号)
特集1本目は、沖縄の若年女性たちの調査・支援を続ける上間陽子さんのお話です。近著のタイトル「海をあげる」は、「この海を、この絶望をあなたに託しますよ」という上間さんからのメッセージ。自分の大事にしているものを小さき誰かに手渡せるように、自分にできることは何かと考えずにはいられません。
2本目は、原発事故のあと、福島、広島、長崎に通い〈命〉を描き続ける画家・山内若菜さんのお話。
絶望にとらわれず自分の足場から発信を続けるお二人の深い思いに触発され、特集タイトルを「語られなかった言葉を聴く」にしました。
表紙の絵は、山口奈穂さん(カプカプ竹山/横浜市緑区)の作品(一部)です。障がいのある方たちのつくるアート作品を見てもらえる機会をもっと増やしたい、とスペースナナで開催された「ココロはずむアート展」に出品されました。

【目次】

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【インタビュー】上間 陽子さん
話を聞き、自分で選ぶことを支える
ー『裸足で逃げる』『海をあげる』から沖縄の〈日常〉を想像する

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【インタビュー】山内 若菜さん
小さきものの持つ力強い〈命〉を描く

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【連載】
- 水俣病患者相談窓口の日々【7】 どんな命も等しく尊い 永野 三智
- オホーツクの潮風荒く 江口 凡太郎
- 沖縄テーゲー日記(13)誰かの大切な場所 日塔 マキ
- リレーエッセイ 手間隙工夫をたのしもう【21】西原 直枝
- 授業実践 風がかわる 匂いがかわる【29】高齢者の尊厳を考える 大澤 和子
- 「公立中学校」でしなやかに生きること(54)「伴走」に代わる言葉を「レトロニム」する 石川 晋
- おすすめ映画情報『サンドラの小さな家』 菅井 ゆきえ
- 八十路雑感【9】コロナ禍の春に 向井 承子
- ミステリー案内~ひと持ち、本持ち、こころ持ち(43)『平凡すぎる犠牲者』稲塚 由美子
- リレーエッセイ マザーズジャケットの魔法(43)吉田 朋子
- あそびの生まれる場所(14)お茶くじ 西川 正
- ジソウのお仕事(73)なんとかなりますよ 青山 さくら
- 「支援をしない」と言いながら「支援」を考えてみる(16)「今のままでも大丈夫」 宮田 隼
- ケの話(9)行きたいと思える場所 坂本 菜の花
- 新・同時代の男性学(37)わきまえずに断れる社会へ 沼崎 一郎
- 女がマスメディアで生きるということ(5)男の言葉で女を発信する 竹信 三恵子
●読者のひろば
●編集後記
*連載・お金リテラシー入門(白崎一裕)は今号お休みです。
