Weバックナンバー
特集:ひとりじゃない、ひとりにしない
We230号(2021年2/3月号)
特集1本目は、富山県高岡市でコミュニティハウス「ひとのま」を開く宮田隼さんのお話。不登校の子やいろんな困りごとを抱えた人たちに、「何もしない」と言いつつ、話を聞いて、できることがあれば手伝うよ、という宮田さん。そんな「日常」を見ている子どもたちが変わっていく、大人たちも変わっていく…まさに「人の間(ま)」の「空気」が伝わればと思います。
2本目は、突然始まった介護、その孤独と後悔の体験から、介護者のためのカフェをつくり、地域介護のロールモデルを作りたいと活動するNPO法人UPTREEの阿久津美栄子さんのお話です。コロナ禍でただ「待つ」居場所ではなく、自ら地域の中に関わりをつくるアウトリーチ型の居場所への転換、LINEアプリを使った情報提供など、人と情報をヒントがいっぱいです。
困りごとに、ひとりではなく、仲間と柔軟に対応するお二人の話に、コロナ禍を生き延びる元気をもらいました。
特集タイトルは、永野三智さんの連載のなかの言葉から。「ひとりじゃない、ひとりにしない」が、コロナ禍でより心に響き、皆さんに伝えたいと思いました。
表紙の絵は、斉藤隼雄さん(NPO法人ぷかぷか アート屋わんど/横浜市緑区)の作品(一部)です。

【目次】

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【お話】宮田 隼さん
人は思っているより、自分のことは自分でできる

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【お話】阿久津美栄子さん
介護には情報・知識・戦略が必要

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【連載】
- 水俣病患者相談窓口の日々【6】ひとりにしない 永野 三智
オホーツクの潮風荒く 江口 凡太郎
- リレーエッセイ 手間隙工夫をたのしもう【20】 千葉 悦子
- 授業実践 風がかわる 匂いがかわる【28】小学生のまちづくり ︱ 絵本から学ぶ 浅井 由利子
- 「公立中学校」でしなやかに生きること(53)ただやるだけ 石川 晋
- おすすめ映画情報『『出櫃(カミングアウト)―中国 LGBTの叫び』』菅井 ゆきえ
- 八十路雑感【8】 書かなければ 向井 承子
- ミステリー案内~ひと持ち、本持ち、こころ持ち(42)『ミラクル・クリーク』 稲塚 由美子
- お金リテラシー入門~お金にふりまわされないものの見方・考え方(40)どうしてすべての人々にお金を配るのか③ 白崎 一裕
- リレーエッセイ マザーズジャケットの魔法(42)中畝 治子
- あそびの生まれる場所(13)修学旅行 西川 正
- ジソウのお仕事(72)触れられたくない過去 青山 さくら
- 「支援をしない」と言いながら「支援」を考えてみる(15) 「さみしさ」に寄り添えるように 宮田 隼
- ケの話(8)うちの蓬莱 坂本 菜の花
- 新・同時代の男性学(36)別姓夫婦がいてもいいじゃない(2) 沼崎 一郎
- 女がマスメディアで生きるということ(4)「女はいないはず」の場所で「女」を叫ぶ 竹信 三恵子
